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2022.05.30

「こだわり」について

名古屋支店からお送りします。

まず題名とは一見関係のない音楽の聴き方についての話です。※音質やオーディオなどの話は専門的になるので省略します。

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音楽は生活の中で、誰にとっても身近なものですが、先日、同僚との会話の中で、最近の音楽の聴き方の変化を目の当たりし、とても驚きました。

私が子供の頃は、まだカセットテープやレコードが主流で、価格もそれなりに高価だったこともあり、近所で気になったレコードをレンタルし、(ネットなどなく、実際にレンタルするまで、どんな音楽か不明のため一種の賭けでした。専用ショップもそこら中に点在。)それをテープにダビング、飽きるまで聴く! の繰り返し状態でした。※しかも録音時間に制限があり、A面、B面とひっくり返す必要がありました!!

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それがCDの登場で、A面・B面の概念がなくなり、オーディオ機器の進化もあって、より身近なものへと変化してきました。2000年代に入ると「音楽ダウンロード」や「サブスクリプション」といったサービスが始まり、1曲ごとでの購入、視聴も可能となりました。再生機器も不要で、スマホさえあれば、時間も手間もかけず、好きなときに聴きたい曲を楽しむことができます。

本当に便利ではあるのですが、このサービスの登場により、価格の低下(ユーザーにとっては利点)や音質の低下などが起こり、その影響から、一般的には音楽というものを聞き流すものに変化させていってしまったように思います。

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アルバム単位ではなく曲単位での聴き方となり、レコードやCDジャケットのアートワークのデザインや世界観、収録曲の配置方法などに感動することは無くなりました。また、曲単位においても、最初の伴奏やギターソロは飛ばすということもあるようで衝撃です。

音楽はあくまでもデータであり、「モノ」としての存在感は完全に無くなってしまったようですね。音楽に対する価値観の違いなので、間違ってはいないのですが少し寂しく感じます。

私自身といえば、趣味として楽しんでいる間は良かったのですが、音楽の「モノ」としての魅力に憑りつかれてしまい、

ここ数年で ↓ こんな状態になってしまいました。
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性格の問題かも知れませんが、誰がみてもただのコレクターです。ここでは述べませんが、並べ方一つにも「こだわり」があります。音楽に対する価値観で言えば、完全に間違ってる気がしますが...

今回この話をしたのは、こういった「こだわり」を持つことは、仕事の場でも重要だと思ったからです。あくまでも、依頼者が求めているものを正しく理解・把握することが前提の上ですが、この「こだわり」により、仕事の依頼者が期待している以上の満足を提供することが出来す。例えば、依頼者が期待しているものが"内容"であれば、この「こだわり」は信頼に繋がります。逆に"スピード"の場合なら、いくら掘り下げた内容であっても信頼には繋がりません。

この依頼者の期待を見抜くバランス感覚は経験と知識の蓄積により養われるものです。失敗したり、うまくいかなくてもあきらめず、常に「こだわり」を持って仕事に向き合っていきたいものです。

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